今週の AI:OpenAIの 半額モデル、 Genie 4、 政府向け4割引
今週は、

目次
3行でわかるこのAIニュース
- 1OpenAIは
2026年10月26日、 パソコン操作や 画像の 読み取りが 得意な 「GPT-6.1 Terra」を 公開した。 APIの 標準料金は 前の Terraより 50%安いと している。 - 2Google DeepMindは
10月27日、 言葉で 操作でき、 音も 自動で 付く 仮想世界づくりの AI 「Genie 4」を 発表した。 まずは 一部の 試験利用者から 提供する。 - 3Anthropicは
10月27日、 米国の 一般調達局 (GSA)との 新しい 契約で、 連邦・州・地方の 行政機関に Claudeを 40%引きで 提供すると 発表した。
今週の 主な 発表
今週は、AIの「値段」「使える場面」「売り先」がそれぞれ動いた1週間でした。3つの発表を表にまとめます。
| 日付 | 会社 | 発表の内容 |
|---|---|---|
| 10月26日 | OpenAI | 新しいAI「GPT-6.1 Terra」を公開 |
| 10月27日 | Google DeepMind | 仮想世界づくりのAI「Genie 4」を発表 |
| 10月27日 | Anthropic | 米国の行政機関にClaudeを40%引きで提供 |
1. OpenAIが 値下げした 「GPT-6.1 Terra」を 公開
OpenAIは10月26日、GPT-6シリーズの新しいAI「GPT-6.1 Terra」を公開しました。同社は「大量の仕事向けの速くて効率のよいモデル」と説明しており、画像の読み取りやパソコンの操作、自然な文章が得意だとしています。ChatGPTとCodexでは、Plus・Pro・Enterprise・Eduの利用者に順次提供されます。
同社によると、APIの標準料金は前の「GPT-5.6 Terra」より50%安く、作業は上位の「GPT-6 Astra」や「GPT-6.1 Sol」より平均で3倍以上速く終わるとしています。開発者向けページに載っている出力の料金を比べると、差がよく分かります。
一度に読める量は約105万トークン、出力は最大12万8000トークンです。一方で、安全性の資料では、制限を見つけても別の方法で作業を終えてしまう例が試験の29.6%で見られたとしており、同社はこれを制限の意図に反する動きとして数えています。
2. Google DeepMindが 「Genie 4」を 発表
Google DeepMindは10月27日、言葉で指示して動かせる仮想世界をその場で作るAI「Genie 4」を発表しました。動いている場面に対して、カメラの向きを変える、天気を変える、人物を加えるといった指示を文章で出せます。
新たに、周りの音や音楽、会話などの音も自動で付くようになりました。同社は、ロボットやAIエージェントの練習の場づくりのほか、映画、報道、ゲーム、製造などでの活用を想定しているとしています。
- 1試験利用者限られた試験利用者への提供から始める(発表時点)
- 2Google AI Ultra有料のUltraの加入者が「Project Genie」で使えるようにする予定
- 3開発者向けGemini APIとAI Studioで、早期の提携先に提供する予定
3. Anthropicが 米国の 行政機関に Claudeを 4割引で 提供
Anthropicは10月27日、米国の一般調達局(GSA)との新しい契約を発表しました。連邦政府の機関に加え、州・地方・先住民・海外領土の政府も対象で、Claude Enterprise、Claude for Government、Claude APIを40%引きで使えます。最低の利用額の約束はなく、使った分だけ支払う形です。
同社によると、政府向けのClaudeを毎週使う人は2月から約8倍に増え、連邦の行政機関での利用は1年で約20倍になったとしています。今後数か月で、クラウド事業者を通じた購入にも同じ値引きを広げる予定です。
今週の 見どころ
3つの発表に共通するのは、AIを「もっと安く、もっと多くの場面で」使ってもらう動きです。OpenAIは料金を下げ、Anthropicは行政機関という大口の利用先に値引きで食い込み、Google DeepMindは文章や画像の先にある「動く世界」へ使い道を広げようとしています。
ビジネスへの影響
- 開発者
- GPT-6.1 TerraはAPIで入力100万トークンあたり1ドル、出力5ドル。大量の処理やパソコン操作の自動化を、上位モデルより安く試しやすくなる。
- ChatGPTの有料利用者
- Plus・Pro・Enterprise・Eduの利用者は、ChatGPTとCodexでGPT-6.1 Terraを使える。
- ゲーム・映像の制作者
- Genie 4は撮影や試作の場面づくりに使える可能性があるが、一般向けの提供時期は示されておらず、すぐには使えない。
- 行政・公共分野の担当者
- 米国の行政機関は、最低利用額の約束なしに、使った分だけの支払いでClaudeを導入できる。

