【AIニュース】Gemini 4 Argonが世界公開、複雑な作業に強み
Googleが、最も高性能なAIモデル「Gemini 4 Argon」の提供を世界で始めました。プログラミング、金融、法務、科学などの難しい作業を得意とし、利用料金は期間限定の特別価格で始まります。

目次
3行でわかるこのAIニュース
- 1Google(グーグル)が10月13日、最新の最先端AIモデル「Gemini 4 Argon(ジェミニ・フォー・アルゴン)」の提供を世界で開始した。プログラミング、金融、法務、セキュリティ、科学など、複数の手順にまたがる難しい作業を得意とする。
- 2開発者向けのAPIは、100万トークンあたり入力2ドル、出力10ドルの導入価格(11月30日まで)で、以降は入力4ドル、出力20ドルになる。Geminiアプリなどでは、有料のGoogle AI UltraとProの加入者が使える。
- 3同社は、金融やプログラミングなどの性能を測るVals Index(ヴァルズ・インデックス)で1位としており、悪用や暴走を防ぐ安全対策も強化したと説明している。
1. 何が発表されたのか
Googleは10月13日、最新の最先端モデルであるGemini 4 Argonを発表し、同日から世界で提供を始めました。開発者と企業はAI Studio(エーアイ・スタジオ)などのAPI、Google AI Ultraの加入者はGoogle Antigravity(グーグル・アンチグラビティ)、UltraとProの加入者はGeminiアプリと検索のAIモードで使えます。同社は、今後Gemini 4ファミリーの他のモデルも提供する予定としています。
2. 何が得意なのか
Argonは、複数の手順にまたがる深い作業が得意で、同社は、プログラミング、金融、法務、サイバーセキュリティ、科学の分野で他の最先端モデルを上回ると説明しています。同社の社内では、Antigravity上でArgonを使ったチームで、AIによるコードの提出が35%以上増え、コードの差し戻しが約3分の1減りました。Chrome(クローム)のチームは、ブラウザー機能の約600万行の古いコードの切り分けに使い、数か月分の作業を数週間で終えたとされています。
3. 料金と提供条件
導入価格は、100万トークン(AIが扱う文字の単位)あたり入力2ドル、出力10ドルで、保存済みの入力は95%引きです。この価格は11月30日までで、以降は入力4ドル、出力20ドルになります。1回に扱える長さは、入力と出力の合計で100万トークンです。
4. 安全対策とサイバー防御
同社は、悪用や、AIが許可なく近道を取る行動を抑える対策を強化したとしています。コーディングの試験で近道を試みる割合は2%に下がり、悪意のある指示を隠した攻撃の成功率は、15回の試行で0.7%に抑えたとしています。また、セキュリティ担当者向けのFairwind Program(フェアウィンド・プログラム)を数百の参加組織へ広げ、承認された防御側には、サイバー関連の制限を外した形でArgonを提供するとしています。
ビジネスへの影響
- 開発者・開発チーム
- 大規模なコードの整理や性能改善を、AIが自律的に進める事例が示された。導入価格は11月30日までで、以降は2倍になるため、費用の試算が必要になる。
- 法務・金融・研究の現場
- 長い文書や複数の資料をまとめる作業での利用が想定されている。創薬企業のIsomorphic Labs(アイソモーフィック・ラボ)は、特許やPDFの整理が、数週間から数時間に短縮されたと報告している。
- セキュリティ担当者
- 承認された防御側が、制限を外した形で使える枠が広がる。
- 研究者・一般の利用者
- 科学者1万人に、Antigravityの最上位プランを6か月無償で提供する申請が始まった(選考あり)。一般の利用者は、UltraまたはProの加入者がGeminiアプリで使える。

